一人ひとりの内にある、個々のおもい。
その場所に積み重なってきた、此処のおもい。
人の願いや視点、まだことばになっていない感覚。
場所に刻まれた記憶、暮らし、関係、風景、これからの可能性。
まちの翻訳社は、人と場の双方に耳を澄まし、読み解きます。
そして、人と場が抱えているものを、異なる立場の人々がともに考え、判断し、それぞれの役割で未来へつないでいくための「まちのことば」へと整えます。
まちは、立場や経験、専門性によって、異なる姿に見えます。
暮らす人、行政や制度、事業を担う人、こどもや若者、空間、文化、福祉、歴史等の専門家。それぞれが見ているまちは、同じではありません。
私たちは、そのどれか一つを正しい答えとせず、それぞれの見え方が生まれた背景、時間、論理、役割と責任を丁寧に読み取ります。
違いを急いで解消せず、一つの専門性だけで結論を出さず、まちばと制度、暮らしと事業、過去と未来を往復しながら、共有できること、残る違い、選択肢、判断すべきことを整理します。
そして、関わる人や組織が次の判断と実践へ進むために、構想、計画、制度、空間、事業、活動、組織、管理運営、文章や映像等の表現へと編み直します。
私たちが翻訳するのは、ことばだけではありません。
一人ひとりの願いや違和感、その場所に積み重なった記憶、異なる立場や専門性から見えるまちの姿、制度や上位計画、事業、空間、管理運営上の条件。それぞれの関係を読み解き、共有すべき論点や選択肢として整理します。
各主体のありたい姿と、公共性や将来世代への責任を踏まえてあるべき姿を照らし合わせ、そのまちにふさわしく、実現可能な具体へと翻訳します。
まちへの関わり方は、一つではありません。深く継続的に関わる人もいれば、限られた時間の中で意見を伝える人、活動を見守る人、今は関わることのできない人もいます。
私たちが目指すのは、誰もが同じ方法で関わる社会ではなく、それぞれの状況に応じて関わり方を選ぶことができ、今は関われない人にも情報が届き、後から参画できる余地が残されている社会です。
こどもを含む一人ひとりが、考え、語り、他者の考えに触れ、選択に関わる経験を重ねることで、まち全体の「関わる力」が育っていくことを目指します。
まちは、制度や計画だけでも、空間だけでも、そこで暮らす人々のおもいだけでも捉えきれません。
まちの翻訳社は、都市工学を専門的な基盤として、制度、空間、事業、運営、暮らし、福祉、文化、表現等、異なる領域の知を横断します。
一つのまちや事業を複数の方向から捉え、それぞれの関係を整理することが私たちの強みです。
制度や上位計画を、まちばへ一方的に当てはめるのではなく、そこで起きていることを丁寧に捉え、計画や仕組みの側も問い直します。
一人の違和感や小さな実践を、地域や都市の課題として読み替えること。大きな政策や構想を、具体的な場所や暮らしのことばへ移し替えること。
異なるスケールを往復しながら、両者がつながる道筋をつくります。
魅力的な空間であっても、使う人や担う人、継続するための事業や仕組みがなければ、まちの中で生き続けることはできません。
空間の整備だけでなく、誰が関わり、どのような価値を生み、事業をどのように成立させ、運営を続けるのかまでを一体として構想します。
構想や計画を、活動、事業、ルール、役割分担、管理運営等の実装へつなぎます。
市民、行政、事業者、専門家等は、それぞれ異なることば、価値基準、条件、時間軸、判断方法を持っています。
意見を並べたり、一つにまとめたりするのではなく、その背景、役割、責任、制約を読み解きます。
何が共有でき、どの違いが残り、どのような選択肢があり、誰が何を判断するのかを、関係する人が理解し、次へ進めるかたちに整えます。
表明された意見やアンケートの回答だけが、まちの声ではありません。
人々の振る舞い、場所の使われ方、交わされる会話、日々の工夫やつまずき、残されたものや失われつつある風景にも、そのまちの実態や可能性が表れています。
私たちは、対話に加えて、現場を歩き、観察し、記録することを大切にします。そこにいる人のことばだけでなく、空間の状態、時間による変化、関係のあり方を確かめます。
ことばと風景の双方から、まだことばになっていない課題や価値を読み取り、構想、計画、事業、活動、管理運営等の具体へつなげます。
いま届いている声を丁寧に受けとめるとともに、会議で発言しない人、ことばではなく行動に表す人、まだ関わる機会に出会っていない人にも接点をひらきます。
政策、制度、事業、空間、暮らし、一人ひとりの実感や振る舞いを行き来し、大きな構造と個々の経験のあいだにある関係や論点を明らかにします。
異なる意見を一つにまとめることだけを合意形成とは考えません。それぞれが大切にすること、条件、役割、責任を確かめ、違いを理解できる状態をつくります。
その場に参加した人だけで未来を閉じません。情報が届く道筋、異なる関わり方、後から参画できる余地を残します。
まちに関わることを、負担や義務、意見を求められる機会だけにはしません。発見や創造、自分の経験が誰かの暮らしにつながる手応えを感じられる場をつくります。
多様な意見を聞いて並べるだけで終わらず、条件を照らし合わせ、論点と選択肢を整理します。対話を尊重しながら、必要な見立てを示す責任を引き受けます。
対話や意見収集を、実施したことだけで成果とはしません。構想、計画、制度、空間、事業、活動、作品等の具体へつなげ、実際の使われ方や反応から再び問い直します。
私たちは、まちの翻訳社が関わり続けること自体を、支援の目的とは考えていません。
プロジェクトの状況に応じて必要な役割を担いながら、誰が何を判断し、何を引き受け、どのように次へ引き継ぐのかを明らかにします。
関係する人や組織が、それぞれの主体のまま、自ら判断し、調整し、必要に応じて関係や仕組みを見直していける状態を目指します。
構想、対話、試行、実装、運営の過程を共有し、その後も使える考え方、判断材料、関係、仕組みとして残していきます。
まちの未来は、制度や計画だけでも、一人ひとりのおもいだけでもつくることはできません。
市民が声を上げ、行政が応えるという一方向の関係だけでは捉えきれない課題が増えるなか、個人、組織、制度のあいだに必要なコミュニケーションと参画のプロセスを設計するため、まちの翻訳社を設立しました。
設立後の実践を通じて、意見を聞くことだけでなく、その内容をどのように検討し、判断し、実装し、運営や見直しへつなぐかまでを、一つのプロセスとして扱う必要性を確かめてきました。
都市計画・まちづくりコンサルタントとして、自治体を中心とする都市計画、住宅地・市街地、公園・公共空間、地域再生等のプロジェクトに携わってきました。
都市工学を専門的な基盤として、基礎調査や構想・計画の策定、制度設計、住民・利用者等の参画、社会的合意形成のプロセス設計・運営から、事業化、実装、管理運営の検討までを横断して担っています。
住民、利用者、こども・若者、民間事業者、行政内部署、専門家等、多様な主体が関わるプロジェクトにおいて、それぞれの立場、関心、条件、役割と責任を読み解き、何が論点で、どのような選択肢があり、誰が何を判断するのかを、共有可能なかたちに整理しています。
広告代理店での勤務、非政府組織での活動、新規事業開発等の戦略コンサルティングに携わった経験を背景に、制度や専門知を、行政、地域、民間事業者等のあいだで共有しやすいことばと構造へ翻訳することを大切にしています。
対話や意見収集を実施すること自体を目的とせず、調査、論点整理、意思形成、構想・計画、事業化、社会実験、空間や活動としての実装、管理運営、その後の評価と見直しまでを、一つのプロセスとして捉えています。
誰が、いつ、どのように参画し、どの段階で何を判断するのか。整備や事業の実施後に、誰がどのように関わり続けるのか。構想を具体へつなぎ、実際の使われ方や人々の反応から、計画や仕組みを問い直すところまでを支援しています。
まちの課題は、一つの専門領域だけで捉え、解決できるものではありません。
まちの翻訳社は、プロジェクトの目的、対象地の特性、検討段階、必要な成果に応じて、異なる専門性を持つ個人や組織と協働します。
専門家を集めること自体を目的とせず、それぞれが何を担い、どこで知見を交わし、どのように一つの判断や実践へつなげるのかを設計します。
都市や地域の構想、公共空間・公共施設、建築、景観、緑地、水辺等の計画・設計
事業構想、民間市場調査、事業性・実現性検証、組織設計、運営体制、地域事業
市民・利用者参画、社会的合意形成、対話の設計、アウトリーチ、調査、記録
こども・若者の参画、居場所、教育、福祉、子育て、包摂的な場とプロセスの設計
文章、グラフィック、映像、展示、ウェブ、広報、記録等を通じた、成果やプロセスの可視化
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