事業内容

人や地域の力が生きる場、空間、事業は、関わり方を丁寧に編むことから生まれる。

都市計画・まちづくりを基盤に、
公共・地域プロジェクトの構想、設計、対話、実装、運営をつなぐ。

まちの翻訳社は、都市計画・まちづくりを専門的な基盤として、行政、民間事業者、地域、専門家等、多様な主体が関わる公共・地域プロジェクトを支援します。

構想や計画をつくることだけでなく、誰が、いつ、どのように関わり、何を共有し、どの段階で判断し、どのように事業化、実装、運営へつなぐのかまでを、一つのプロセスとして設計します。

建築やランドスケープ、公共空間等の設計においても、設計案を示して意見を聞くだけで終わらせず、その後の使われ方、活動、ルール、管理運営、担い手との関係までを見据えた参画の仕組みを設計します。

異なる立場や専門性を持つ人々が、それぞれの役割と責任を確かめながら、場、空間、事業、活動の可能性を育てていける状態を目指します。

単独で業務を受託するほか、公募・プロポーザルにおける共同提案、共同企業体、建築・ランドスケープの設計チーム、調査・事業・管理運営チーム等に参画し、専門領域を担うことも多くあります。

私たちは、関係者に代わって一つの答えを決めることはしません。 一方で、あらゆる意見や要望を、無責任に同じ重さで並べることもしません。

都市計画・まちづくりの専門家として、制度、空間、事業、運営、暮らし、公共性、実現可能性等の視点から、論点や条件を整理し、優先順位を考えるための要素や選択肢を示します。

その上で、関係者がそれぞれの知識、経験、価値、役割、責任を持ち寄り、自ら判断し、実践し、見直していける条件を整えます。

都市計画・まちづくりコンサルティングを基盤とする、まちの翻訳社の五つの専門領域
都市計画・まちづくりコンサルティングを基盤とする、まちの翻訳社の五つの専門領域

専門的な基盤

都市計画・まちづくりコンサルティング

都市、住宅地・市街地、公園、緑地、水辺、広場、公共施設等を対象に、基礎調査、課題整理、構想・計画、制度設計、事業化、実装、管理運営の検討を行います。

都市工学を基盤に、制度、空間、事業、運営、暮らしの関係を読み解き、社会的な価値と実現可能性の双方を踏まえて、長期的に持続する道筋を設計します。

計画をつくることだけを目的とせず、実際に使われ、活動が生まれ、関わる人や関係が育ち、運営しながら改善していける場や仕組みへつなげます。

この専門的な基盤の上に、特に次の五つの領域を中心として業務を行っています。

五つの専門領域

プロジェクトの状況に応じて、五つの領域を組み合わせて支援します。

それぞれの領域を個別に扱うだけでなく、構想、空間設計、対話、意思決定、事業化、実装、管理運営の関係を見ながら、必要な視点と方法を組み合わせます。

コミュニケーションデザイン・参画プロセスの設計

関わり方を、意思決定と運営後の改善まで設計する。

誰が、いつ、どのような方法で関わり、その結果をどのように判断や実践へつなぐのか。プロジェクト全体のコミュニケーションと参画の流れを設計します。

説明会やワークショップ等の個別の場だけでなく、情報提供、ヒアリング、アウトリーチ、意見収集、対話、フィードバック、意思決定への反映、運営後の改善までを一つの流れとして組み立てます。

建築、ランドスケープ、公共空間等の設計プロセスにおいては、設計案への意見聴取にとどまらず、どのように使われ、誰が関わり、どのように運営・改善されていくのかを見据えて、住民、利用者、民間事業者、行政等の参画の機会を組み立てます。

その場に参加した人だけで未来を閉じず、異なる時間や方法で関われる道筋や、後から参画できる余地を残します。

関わる人が、自分の意見を伝えるだけでなく、他者の考えやプロジェクトの条件を知り、判断や実践に関われるプロセスをつくります。

社会的合意形成・意思形成支援

違いを整理し、新たな選択肢を生み出す。

異なる意見を一つにまとめることだけを、合意形成とは考えません。

各主体が何を大切にし、どのような条件、役割、責任を持っているのかを読み解き、共有できること、残る違い、論点、選択肢を整理します。

異なる意見のあいだで折衷点を探すだけでなく、それぞれの背景や価値を手がかりに、どちらか一方の案にはなかった、新たに納得できるアイデアや選択肢を生み出す創造的な対話を支援します。

誰が、どの段階で、何を判断するのかを明らかにし、対話を具体的な意思決定、計画、設計、事業、実装へつなげます。

意見の違いを残したままでも、次へ進むための条件と道筋を共有できる状態をつくります。

公民連携・地域事業・管理運営の検討

行政と民間を、地域の価値を育てるパートナーへ。

公共施設、公共空間、地域事業等について、行政、民間事業者、地域団体、市民等の連携方法を検討します。

民間事業者を、行政業務の下請けや負担軽減の手段としてのみ位置づけるのではなく、それぞれが持つ専門性、技術、事業力、ネットワーク、地域との関係を持ち寄り、まちに新たな価値を生み出すパートナーとして捉えます。

サウンディング、民間市場調査、事業者ヒアリング等を通じて、市場性や事業性だけでなく、地域や公共にどのような価値をもたらすことができるのか、各主体が何を担い、どのような関係を築くことが望ましいのかを整理します。

官民の役割分担、事業手法、管理運営体制、価値と負担の分配、継続の仕組みを検討し、行政と民間、地域が互いの目的や条件を理解しながら、長期的に価値を育てていけるパートナーシップづくりを支援します。

社会実験や試行を単発で終わらせず、事業化、実装、管理運営、評価、見直しへつなげます。

こども・若者の参画・対話・実装

意見を聞くだけでなく、活動と実装へつなぐ。

こども・若者を、意見を聞く対象としてではなく、まちを見て、考え、つくり、行動する主体として位置づけます。

年齢や経験に応じて考えやすく、話しやすい場を設計し、こども・若者同士の対話、大人や行政との対話、意見やアイデアの整理、フィードバックを行います。

聞いた意見を計画や設計、事業へ反映するだけでなく、こども・若者自身が、地域の中で活動を企画し、仲間や大人と協力しながら、実際に試し、形にしていく過程を支援します。

活動、イベント、空間の使い方、展示、発信、仕組みづくり等、その地域やテーマに応じた方法で、こども・若者の発想をまちの具体へつなげます。

大人が用意した枠の中で参加してもらうだけではなく、必要に応じて、こども・若者自身が目的や進め方を考え、判断し、担い手として関わることのできるプロセスを設計します。

地域に根差した事業構想・新規事業開発支援

企業の資源と地域の文脈を、新たな事業へつなぐ。

民間事業者による新規事業開発のうち、地域の課題や資源、暮らし、文化、関係性を読み解き、地域に根差した事業構想を組み立てる過程を支援します。

企業側の技術や資源、事業戦略だけを起点とせず、地域住民、活動団体、行政、地域事業者等への調査や対話を通じて、その場所で必要とされていること、すでにある営み、守るべき価値、連携できる主体を読み解きます。

地域にとっての価値と企業にとっての事業性を照らし合わせ、事業の目的、対象、提供価値、関係者の役割、実施方法を整理します。

必要に応じて、事業コンセプトの策定、地域パートナーの発掘、小規模な試行、評価、事業化までを支援します。

地域を単なる市場や事業対象として扱うのではなく、その地域にすでにある関係や営みを尊重しながら、企業と地域の双方に新しい価値が生まれる事業を構想します。

領域を横断して担うこと

構想から実装、運営、見直しまでを、一つの流れとして捉える。

プロジェクトの目的や段階に応じて、必要な工程を組み合わせながら、空間、事業、活動、関係性が動き続けるためのプロセスを横断して担います。

01

調査・論点整理

地域の状況や関係性を読み取り、課題、論点、判断条件を整理します。

02

構想・計画

空間、事業、制度、使い方、管理運営をつなぐ構想と計画を組み立てます。

03

対話・アウトリーチ

多様な人に情報と関わる機会をひらき、対話を判断や実践へつなげます。

04

コミュニティデザイン・担い手形成

活動や関係性を育み、継続的に関わる担い手や運営主体の形成を支援します。

05

サウンディング・社会実験

事業者や連携主体とともに試し、可能性、条件、役割分担を確かめます。

06

事業化・実装

構想を、空間、活動、ルール、組織、事業として具体化します。

07

管理運営

役割分担、組織、意思決定、活動を支える管理運営の仕組みを整えます。

08

評価・見直し

実際の使われ方や成果を確かめ、計画、空間、事業、運営の改善へ反映します。

必要な工程だけを切り離すのではなく、前後の判断や、その後の使われ方までを見通して進め方を組み立てます。

表現・創造的なプログラム設計

専門性をひらき、
たのしい関わり方をつくる。

まちについて考え、話し合う方法は、
会議やワークショップだけではありません。

プロジェクトの目的や、関わる人、地域の文脈に応じて、アーティスト、音楽家、映画監督、芸人・パフォーマー、漫画家、編集者、映像制作者、デザイナー等と協働し、表現、遊び、身体を使った体験、物語、音楽、映像、漫画、展示等を取り入れたプログラムを設計します。

表現を付加的な演出として用いるのではなく、調査、対話、参画、記録、発信の方法そのものとして、プロジェクトの中に位置づけます。

これまでの実践例

音楽家とのワークショップ、映画監督とともにつくるまちの映画、漫画家と協働した広報誌づくり、芸人と調査するまち探検ツアー等、異なる表現や専門性をまちづくりのプロセスへ取り入れてきました。

こうした協働は、専門的な内容を分かりやすく伝えるためだけのものではありません。普段はまちづくりの場に関わりにくい人にも入口をひらき、ことばだけでは表しにくい感覚や経験を共有し、異なる視点や発想が生まれる条件をつくります。

まちに関わることを、意見を求められる機会や義務だけにせず、発見し、試し、表現し、ともにつくることのたのしさを感じられるプロセスへと整えます。

人材育成・研修

現場で判断し、実践し、見直すための視点と方法を共有する。

参画、対話、社会的合意形成、公民連携、こども・若者の参画等について、行政職員、専門家、実務者、地域の担い手等を対象とした研修や教育プログラムを設計・実施します。

知識を一方向に伝えるだけでなく、具体的な事例、ケーススタディ、演習、対話、実践を通じて、それぞれの現場で判断し、実践し、見直すための視点と方法を共有します。

主な内容

  • 行政職員向けの参画・社会的合意形成研修
  • 専門家、コンサルタント、設計者向けのプロセス設計研修
  • 地域実践者、運営者向けの対話・ファシリテーション研修
  • こども参画ファシリテーター講座
  • こども参画コーディネート講座
  • 公民連携、公共性、役割と責任に関する研修

プロジェクトに応じたアウトプット

必要な成果を、必要な形へ整える。

成果の形は、計画書や報告書だけではありません。プロジェクトの目的、関わる人、実装の方法に応じて、判断、対話、実践、運営に役立つ形へ整えます。

主なアウトプット

  • 調査報告、課題・論点整理
  • 構想、計画、方針
  • 制度、ルール、運用方法
  • 事業スキーム、実施計画
  • 管理運営方針、組織体制
  • 社会実験、実証プログラム
  • 対話、参画、意思決定のためのツール
  • 報告書、冊子、広報誌
  • 地図、年表、展示
  • 映像、映画、記録
  • 教材、研修プログラム
  • 活動、イベント、作品等

共同提案・協業への入口

異なる専門性を持ち寄り、
プロジェクトの価値をともに育てる。

公募・プロポーザルにおける共同提案、共同企業体や業務チームへの参画、専門領域の分担、外部レビュー等についてもご連絡ください。

建築・ランドスケープの設計、調査、事業開発、管理運営、広告・広報、表現等のチームに加わり、コミュニケーションデザイン、参画、社会的合意形成、公民連携、こども・若者の参画、地域文脈、公共性、現場実装等の観点を持ち寄ります。

異なる専門性や立場をつなぎ、構想や設計を、その後の使われ方、活動、事業、管理運営へ接続しながら、プロジェクトの価値と可能性をともに育てます。